北海道ツーリング4日目「初のライダーズハウス泊を体験」
2014年8月5日(火)
距離:180km
気温:23度
天候:曇りのち雨
起床:0630
朝、キャンプ用のバイク始動音で目覚める。
昨日の珈琲を早速フレンチプレスで抽出して戴く。
優雅なスタートである。
早く目覚めため、手持ち無沙汰であったこともあり、13km先の昨日諦めた襟裳岬に向かうことにした。
バイク荷物が軽いため、久々にヒラヒラとした運転を楽しむ。
現地のスケール感、1年でほとんど止まない強風を感じつつ、記録撮影を済ます。滞在は15分程度か。
「作曲は吉田拓郎だったのか」ぐらいの印象。
トンボ帰りで、キャンプ場へ帰還。
お隣のテントに泊まっていた、千葉からの老夫婦から、昨日のトウモロコシに続き、今朝はバナナを頂戴する。
ありがたい。
その老夫婦のテントの異動を手伝いながらの撤収作業となったが、記念に写真撮影を、一緒に写ってもらいたいとお願いされ快諾。
お別れに握手をしたら「涙が出ちゃう、孫みたい」とのご婦人。
こちらもです。
出発前、キャンプ場係員の方とお話して情報収集。
釧路に向かう手前に豚丼が美味しい道の駅があるとのこと。
娘さんが甲子園ファンで、毎年大阪に出向いているらしい。
西日本の県民性を北海道民に説明をするといった展開になった。
北海道の天候は大荒れらしく、警報や注意報も発令され、JRのダイヤ乱れ・運休も相次いだそうな。
襟裳岬の天候は曇り空で、雨雲と追いかけっこを決め込んだ。出立。
襟裳岬から北東に0930にスタート。
事前情報から、釧路までの途中に晩成温泉という公営の温泉施設が良いとの情報を得る。
ひとまずのガソリン給油を済ませて走るのであるが、数kmの長いトンネルの中が、ひたすら寒いのである。
どうやら山の地脈から湧き出る水が空気を冷やしているようだ。
80km走った所で晩成温泉に到着したが、施設前にキャンプ場を先に出発していたSUZUKI KATANA1100が止まっていた。
鹿の角が目印なので、非常に印象的なのだった。
晩成温泉はヨード泉との事で茶色お湯。
目の前には180度の海が見える。
これは素晴らしい。満足な施設だった。
再び釧路を目指して北東に進むのであるが、次のターゲットは豚丼である。
しかしながら、雨雲の下へと徐々に進みつつある。
道路は渋滞なく非常にスムーズであったため、アベレージで60km移動が可能だった。
スタートして160kmほど走ったであろうか。
途中、空からは小雨の雨粒、海からは白波の霧が立ち込める、一種異様な光景。
時刻にして1500過ぎ。空腹感も募りつつあった。
目的地の道の駅・恋問の前まで来た所、またしたも三河ナンバーのSUZUKI KATANA1100のツーリングライダーと遭遇。
どこに泊まる予定かを聞き出し、また追い駆けることを告げた。
さて、待望の念願の豚丼である。
道の駅レストランでありながら、現地の人たちにも好評な、その名も『この豚丼』。
最高のネーミングセンスである。
一口食べ、肉厚で柔らかい豚肉に感動する。
味付けは鰻丼と似た、山椒をかけて食べるスタイル。
これで豚丼欲はみたされた。
天候も泣き出しそうな空になり、私の腰も目安にしている移動距離150kmを超えていたため悲鳴が出る。
雨の連泊も視野に、初めてのライダーズハウスに踏み入れる事を決意した。
本日の宿に到着すると、高度成長期に漁業関係者か船舶関係者が寝泊まりしていたような古びた建物。
もちろん現代の建築法では認可されないであろう造りである。
それでも自転車ライダーには人気である模様。
恐る恐る入り口の引き戸を開けて中の様子を伺って見ると、薄暗くおどろおどろしい雰囲気。
出てきた宿主の女性に飛び込みだか1泊もしくは連泊したい旨を伝えると大丈夫なようだ。
荷物を置き、バイクを駐輪場に移動させたが、バイクは数台だった。(この後、8台近くに増える)
先客に挨拶をし、話を伺うと、ほとんどの人が初めてのライダーズハウスだと言う。
私と同じだ。
どうやら「独特のノリ」で夜中まで語り飲み歌い躍るといったライダーズハウスは、1970年代から1980年代がピークだった模様である。
カップルでタンデムツーリングをして、単なる素泊まりで自己完結している宿泊客も半数。
様々なことがあった体験だったので箇条書きにする。
・宿泊客は、八戸・愛知・佐賀と様々
・主な年齢層は30代・40代
・時計回りでツーリング後半での釧路入りは天候で勝ち組
・反時計回りでツーリング序盤での釧路入りは、道北での悪天候が予想される
・シャワー、洗濯、乾燥機に全て料金が発生
・1,800円の夕飯は、食べ切れないくらいの魚介類
・オーナーによる食べ方指導と説明が逐次入る
・酒の入った男同士の話は、自然と風俗の話になる
・社会問題に話題が及ぶと、オーナーの口調が辛辣
・名も知らぬ者同士、話が合えば、それなりに楽しい
・男女カップルの宿泊客には、距離感が掴みづらい
グダグダとバイクの話や世代をしたが、今日も良い出会いがあったと思う。
眠れないカモメの鳴き声が聴こえる5人相部屋にて。
本日の体重:62.35kg
・ガソリン給油:530円
→3.1L
→115.4km
→燃費:37.2km/L
・セブンイレブン:1,748円
→iPhone充電ケーブル
→電池
→朝食用スナックパン他
・晩成温泉:500円
→ハンドタオル・バスタオル貸出無料
・ガソリン給油:540円
→3.22L
→距離:129.8km
→燃費:40.3km/L
・ダイソー:1,022円
→iPhone充電ケーブル(リール式2本)
→虫除けリング(2本)
→蚊取り線香
→工具2点
→キャンプ用ひも
→ラップ
・コープ:1,084円
→カレーレトルト
→中華丼レトルト
→リゾットの素
→タイカレー缶
・豚丼:1,080円
→道の駅・恋問
・ローソン:420円
・セブンイレブン:913円
→酒代
・ライダーズハウス:3,250円
→宿泊
→夕食(蟹・刺身)
→シャワー
→洗濯
計) 11,087円
中々、ランニングコストが低くならない。
まだキャンプ用食材やら道具の購入が続いているせいか。