原付二種でひたすら下道を走るツーリング。

下道長距離ツアラー目指して。(ツーリング中の文章はドラフトです)

北海道ツーリング10日目「そして本州に戻る」

2014年11日(月)
苫小牧→苫小牧港→八戸→青森・東北町
距離:50km(総距離:1,690km)


起床時刻:0500
天候:雨のち曇り(台風のため強風)
気温:22度


仮眠のつもりが、夜明けまで寝てしまった。
昨日買っておいた弁当も冷蔵庫の中である。
久し振りに深い睡眠を取ったような気がする。

弁当を食べ、シャワーを浴び、再びホテルの朝食を食べた。

意外にも台風接近に伴い、風は強いものの、路面が乾いているのが見れた。
これは出発を急ぐしかない。
北海道に来てから、天候に恵まれると動かなければと焦燥感を持つようになった。

チェックアウト後、ガソリン給油と船での食料を買い込み、フェリーターミナルに向かう。
外は信じられないような強風が吹く。

少々迷いながらも、フェリーの集合時間ギリギリに手続きを終わらせる事ができた。
バイク待機場所には、東北へ帰省するライダー、日高のイベントに参加して来たBMW乗り、原付で宗谷岬まで向かった神奈川のライダーが居た。

彼らとフェリーの一番風呂をいただく。
出港前の誰も居ない客室に入れるのはバイク乗りの特権だろうか。
あの強風では、出港後には浴場お大揺れだろう。
案の定、出港後の数時間後にはクローズされていた。

入浴後、甲板に出てみると、遠くに北の大地が遠ざかって行く。
サヨナラだ。9日間、お世話になった。


船内の揺れが酷いため、船酔いはしたことがないが、立つのも歩くのも辛い。
これは横になり頭を低くするのが得策だろう。
睡眠を貪る。アルコールは摂取しない。

フェリーのロビーで2日順延となった高校野球開会式の中継をやっていたが、兵庫甲子園で夏の高校野球が行われていた。
なかなか北海道〜青森のフェリーで関西圏の生中継が放送されている実感は湧かないものだ。
確実に世間やメディアから隔離されているのかもしれない。

浅い睡眠から目が覚め、心配していた到着の遅れは少ない模様。
日暮れ前に本州入りできそうだ。
まだ本日の宿泊地は決めていない。
ネットカフェかライダーズハウスか、岩手入りして海岸線のキャンプ場にするか。

と、思っている八戸港到着前に、狙っていたライダーズハウスのオーナーより連絡が届いていることを確認。
宿泊受け入れ、大丈夫なようだ。
宿泊地が確定していないというのは、本当に精神的不安になってしまう。

1時間遅れる可能性があるとしていたフェリーも、定刻近くに着港した。
他のライダーを見送り、青森・東北町を目指す。
久し振りの本州の舗装路。
非常にアスファルトの表面が綺麗だ。

三沢基地前を通り過ぎ、山奥の十和田湖方面に入る。
日没時刻を過ぎていたため、徐々に山奥に入るごとに灯りが少なくなってくる。

ここでトラブル。
ヘッドライトがハイビームしか点灯しなくなる。またか。
どうもバッテリーを交換してから過電流なのか、寿命なのか。
早々にホームセンターを探さねばならない。
(しばらくしたら、通常通り点灯するようになった。原因不明)

そうこうしているうちに、ナビゲーションが目的地を告げる。
完全に民家である。誰も居ない。
オーナーより「鍵を開けているから」とは聞いていたが、あまりにもオープンすぎる。

暗い中、照明をつけてくれていた家屋にお邪魔する。
ライダーズハウスとしては、第一号のライダーらしく、生活している感じはしない。
どちらかと言うと倉庫や物置に近い。

台所は使えるようだ。
キャンプ道具を運び入れ、備え付けのスポンジと洗剤を借り、自炊を始める。
あたかも伊丹十三の映画『たんぽぽ』にあった、洋食レストランに忍び込みオムライスを作っているワンシーンを彷彿してしまう。
今夜の場合はカレーライスである。

ご飯が炊き上がったところでオーナーが到着した。
オーナーもオフロードバイク好きでキャンピングカーから雪上バイクまで、空いていた土地と家屋を借りて倉庫にしているとのこと。
家屋2軒・キャンピングカー1台を自由に使って何泊してくれても良いと。
1人ではどうして良いものか。
大阪在住だと想像できないスケールの大きさだ。

食後、やることが皆無であったため、夜空を長時間露光撮影して時間を潰したのであった。



誰も居ない静か過ぎる青森の夜に、風の物音でビクビクしてしまう部屋より。


・ガソリンスタンド
・ローソン:561円
・フェリー(苫小牧→八戸):9,000円
・カップ麺:210円