原付二種でひたすら下道を走るツーリング。

下道長距離ツアラー目指して。(ツーリング中の文章はドラフトです)

北海道ツーリング初日「衝動的出発」

2014年8月2日 夜
自宅〜敦賀港フェリーターミナル(新日本海フェリー)


距離:150km
天候:小雨
気温:26度


1900 出発
2200 道の駅 藤樹の里あどがわ
2300 敦賀港フェリーターミナル



思い立った、衝動的北海道ツーリング。
つまりは宣言しての家出である。

初めての長距離フェリーの出発港を舞鶴港にするか敦賀港にするか悩みに悩んで、予約を済ませたのが当日の16時だった。

キャンプツーリング自体、3年前近くのブランクがあり、保管している道具を袋に詰めて、食材や調理については何も考えずに出発した。
もちろん上手下手などのレベルに達していないパッキング技術は、フェリーターミナルのバイク待機場所に並ぶ、旅慣れた50台近く並んでいる旅慣れた強豪ツアラーと並んだだけで歴然だった。

そんな用途も細かく考えずにバイクに積み終えたのが19時。
この時点で運動不足の両腕は震え始める有様。

自分自身が体重100kgの巨漢になったかの如く、後輪サスペンションが沈む。
そして、とにかく重心が高くなった分だけ、運転に腰の負担がのし掛かる。
普段、空の状態で走っているリアボックスが満載になっているからだ。

路面はハーフウエット。
制動力に欠けるオフロードバイクとしては、非常に不利なコンディション。
狭い1車線の曲がりくねった夜の下り道では、コントロールに困難を要した。

京都市内を抜け琵琶湖西側を北上するのであるが、我がマシンは排気量125ccの原付二種(道路交通法では小型二輪)であるため、自動車専用道路は走れない。
ここでナビが洗礼とも取れるトラップを仕掛けるのである。
京都を抜けて滋賀県に入ろうとした時、信号も無い2車線の見通しの良いパイパスを走るのも束の間、その先"125cc以下は左へ"と無情なる宣告。
ナビ音声はひたすらバイパスへ戻そう戻そうと誘導するのだった。
(遠くに見えた夏祭りの花火が美しく下道に迎えてくれているようにも感じた)

国道1号線が通る琵琶湖東側に比べ、湖西と呼ばれる西側は、比較的物流トラックが少ないく交通量が少ないのであるが、途中物流トラックのペースに巻き込まれる。

通常、物流トラックは速度を法定速度以上超えないように制限されているのであるが、中には高速道路の設定なのか、峠のコーナーも時速60kmのまま走り抜けるドライバーもいる。

非力な原付二種ライダーにとって、これが怖いのである。
確かに物流ドライバーの目線の高さからオフロード原付二種バイクのテールランプは低く、目障りなのかもしれない。
しかし一部の彼らは、弄ぶかの如く、車間距離を詰めて来るのだ。
何かしらのトラブルがあれば、こちらは身体一つヘルメットのみ、ひとたまりも無い。
2車線であれば先を譲りたいところだが、1車線の峠道はそうもいかない。

こういったケースの場合は、いち早く法定速度で走るような先導する乗用車に追いつくことがベストだろう。
また、コンビニエンスストアや道の駅に入って、並走に付き合わず、前後の状況をリセットするのも手である。

こうやって峠を越したのも束の間、ガソリンスタンドでの給油も忘れ、敦賀港フェリーターミナルに到着したのであった。
これもナイトランの洗礼なのだろう。
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眠れぬフェリー客室のベッドより。

・フェリー料金:18,310円
発泡酒:180円
・アーモンドチョコ:250円
・ライター:120円

計) 18,860円